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倉敷から夢、発信「倉敷人」シリーズ8 丸山又史

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環境問題と音楽―。 自らの活動の源泉を 深く静かに見つめながら、 色鉛筆による創作は、熱く続く。

新緑の眩しい五月初旬。倉敷美観地区からほど近い丸山又史さんの自宅を訪ねた。色鉛筆を使った作品制作のほか、ロックミュージシャン・PANTAとのコラボレーションでも知られる丸山さんに、これまでの歩みと、今後の活動の展望を聞いた。

レコード・CDに囲まれたプライベート空間

高校を卒業して上京後、一浪しながら美大の受験に備えて東京で学んだ一年間が、人生の大きな岐路であったと振り返る丸山さん。後に著名なイラストレーターとなるサノカズヒコ氏と親交を結んだいっぽうで、全国から集まった多くの学友から触発され、芸術への志が強固になったという。 倉敷へ戻った後、油絵を中心に創作に傾注するが、「東京より故郷のほうが汚れていた」と、当時公害問題で揺れた水島からの排煙でどんよりとくすむ倉敷の空が、環境問題をライフワークとする契機となった。

【タイトル/愛色の宇宙(そら)】

「猫座」という星座が存在しないことへの寂しさを表現した作品【タイトル/愛色の宇宙(そら)】。中央に描かれた猫の瞳に宿る憂いと、宇宙空間(星の誕生と消滅)の寂しさが伝わってくる。

そして、定期的に個展を開きながら、絵画教室も運営していた40代初め。丸山さんは色鉛筆と出会う。「環境に優しい素材であると同時に、中間色の美しさに惹かれた」と専心し、オリジナルの画風を追求。以降、丸山さんの描く色鉛筆による作品は、個展などを通じて広く注目を集めていく―。

ところで丸山さんの活動を語る上で欠かせないのが音楽。自身が高校生の頃から愛聴していたPANTA(頭脳警察)とのコラボレーションによる作品「波紋の上の球体」など、秀逸な作品を上梓してきたほか、一昨年の東京、昨年の博多と続いた個展もPANTAファンによる力強いアシストが背景にあるとか。 さて、最後に「僕の作品は倉敷に居るからこそ描けるのです」と、故郷への強い愛情を口にした丸山さん。「昨日より少しでも進化していたい」と意欲を掻き立てながら、今、新作への準備に余念がない。

History

作品
  • 倉敷市出身。
  • すいどーばた美術学院で学んだ後、1973年武蔵野美術短期大学に入学。
  • 卒業後、倉敷にて創作に着手。
  • 1991年頃から色鉛筆による作品制作に専念。
  • 2001年「波紋の上の球体」に曲がつきレコーディング。
  • 2002年にはPANTAのアルバムジャケットに「波紋の上の球体」が使用され発売。
  • タイトルも「波紋の上の球体」に。

丸山又史/自宅兼教室
倉敷市阿知2-19-29 Tel.090-7995-0811 Fax.086-422-2032

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