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倉敷から夢、発信「倉敷人」シリーズ13 坂本早苗

For you with Kurashiki

大切な作品を収める装飾紐として、人とのご縁をつなぐ絆として、 真田紐には「結ぶ」の思いが丹念に、そして丁寧に織り込まれるー。

倉敷真田紐

 盛夏の厳しい暑さが続く7月の末。倉敷市児島唐琴に、坂本早苗さんを訪ねた。海と山の自然に囲まれた町の一角で、4台の力織機を操りながら、今、真田紐の制作に心血を注いでいる。きっかけは5年前。図書館でたまたま手にした郷土史に「真田紐は児島の特産品」という内容のことが書かれてあり、関心を募らせた。実家が織物関係だけに真田紐のことは幼少の頃から知っていたが、いわゆる工業製品とは趣の異なる真田紐に「輸入品では真似の出来ない郷土ならではの魅力」を感じ「故郷の特産を廃れさせてはならない」と一念発起。当時、児島で唯一真田紐を織っていた宮本屋七代目、三福織物(株)の石原社長のもとを尋ねて一台の力織機を譲り受け、指導を受けつつ自ら制作に着手した。

真田紐付きスマホポーチ(デニム&京布)

鶯色・金茶色など、ベーシックな伝統柄を用いた真田紐(各430円※税込)。桐箱の箱紐などに用いられる最もスタンダードな真田紐です。

最初の半年間は失敗続きだったというが徐々に力織機の操作にも慣れ、現在は同時に10筋を織れるまでになった。注文の方も順調に伸びていき、各地の物産展などにこまめに出かけたことで、人気の裾野も少しずつ広がってきているそうだ。

「私の代で軌道に乗せて息子や娘が継いでくれるのが目標」という坂本さん。自らの土台を築きながらも「未来へ繋げる」という課題に真摯に取り組む姿が大変頼もしく、また、かつて制作した際に困難を極めた金色の真田紐にも再度挑戦したいと、技術の向上にも力が漲る。 ところで、児島の繊維業には強い刺激を受けるという坂本さん。「強い意志で最後までやり遂げる気質を感じる。若い人も元気です」と、地域の産業にリスペクトの眼差しを向けながら「私も負けてはいられません」と、力強い言葉が印象的だった。  坂本さんのエネルギッシュな創作姿勢に、真田紐の持つ力(結ぶ、そして繋がる)を垣間見た思いがする。

History

坂本織物有限会社
  • 倉敷市児島出身。
  • 家業の坂本織物有限会社を手伝いながら、2011年に真田紐のオリジナルブランド「倉敷結紐」を立ち上げる。
  • 以降、マスコットキャラクター幸村くんのストラップや、スマホポーチなど、積極的に創作を続けながら、真田紐の人気の裾野を広げている
  • 2013年3月 ノリタケの森グループ展参加
  • 同年10月 倉敷みらい公園・高梁川マルシェ参加
  • 以降、回を重ねながら作品の幅を広げ、現在に至る。

製品の閲覧・購入等の問合せ/坂本織物有限会社
倉敷市児島唐琴3丁目13-21 Tel.086-477-6340
営業時間/9:00~17:00
休/土・日・祝日・イベント出展日
Pあり
作品を展示販売しています。 お気軽にお立ち寄りください。

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