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倉敷から夢、発信「倉敷人」シリーズ2 杉田修一

For you with Kurashiki

故郷・倉敷を拠点に、人と触れ合い、街を慈しむ日々。 作家としての温かな眼差しの、その先にあるものとは―。

白楽町の住宅街にある杉田修一さんのアトリエを訪れた。
天井から壁面、そして足元に至るまで、絵やクラフト作品は言うに及ばず、創作活動に関わるあらゆるものに埋め尽くされた濃密な空間が、そこにある。
「昔、友達の屋根裏部屋に憧れてね」と、屈託なく笑う杉田さんの工房は、まさに少年の夢のごとく、溢れる好奇心と無限の可能性に満ちているようだ。

白楽町にある杉田修一さんのアトリエ

東京での教員生活の後、生まれ育った倉敷の地で画家として再出発をしてから27年目という杉田さん。
好評を博している透明水彩画展「倉敷散歩シリーズ」に加えて、ウッドクラフト作家としても長く活躍中。

細い真鍮を支点に、まるで命を宿したように動き回る犬や魚の繊細な存在感はデリケートこのうえなく、そっと触れたくなる儚さがある。
生き物そのものかも知れないね」と語る眼差しには、か弱い生命に対する温かさがにじみ出るかのようだ。

真鍮を押して揺らすと手足を動かし、まるで「ワンワン」と吠えるような仕草が可愛らしいピポットシリーズ。オーダーメイドも受付中。

真鍮を押して揺らすと手足を動かし、まるで「ワンワン」と吠えるような仕草が可愛らしいピポットシリーズ。オーダーメイドも受付中。

いっぽう、一年間の内2カ月ほど集中して取り組むという水彩画も、さらに円熟味を増して味わい深い。
杉田さん曰く「水彩画の似合う街」という倉敷・美観地区が、午前中に一瞬だけ見せる陰影を切り取った透明感あふれる作品。
それが、今なお多くのファンを虜にしてやまないのは、作品づくりに宿る温かな血潮のせいかも知れない。

さて、四季を通じて、美観地区周辺まで頻繁に歩いていくという杉田さん。
異業種の人たちと積極的に交流を図っている。
「倉敷で生きる者同士、仲良く生きていきたいじゃないですか。やっぱり、ふるさとですから」。

昨年から始めた色鮮やかな和紙による染紙を、障害者の作業品目のひとつとして商品化できないかと模索中でもあり、衰えぬ創作活動の向かう先は、故郷・倉敷の未来に大きな希望を灯してくれるかのようだ。

History

作品
  • 昭和28年 倉敷市生まれ
  • 昭和50年 武蔵野美術大学卒業
  • 昭和52年 東京都の中学校美術教諭に
  • 昭和62年 帰郷 絵画教室開設
  • 昭和63年 朝日カルチャー「テンペラ」・「油彩画」講座開設
  • 平成6年 第11回ハンズ大賞入選
  • 平成8年 朝日現代クラフト展入選
  • 平成9年 年賀状・岡山県内版に水彩画「岡山城」が採用
  • 平成11年 ふるさと切手の原画に採用

杉田絵画教室
倉敷市白楽町260-8 Tel.086-423-1516

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