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倉敷から夢、発信「倉敷人」シリーズ7 丸山昌子

For you with Kurashiki

遊びの要素こそ大切に―。インスピレーションを重んじた おおらかでユニークな造形が、世界でただひとつの作品になる

倉敷市加須山の静かな住宅街。ここに工芸作家・丸山昌子さんが拠点とするアトリエ兼教室がある。立春を過ぎたばかりの柔らかな日差しが差し込む一室で、オリジナル性溢れる作品づくりを続ける丸山昌子さんの、創作活動の“今”を追った。

アットホームな雰囲気の加須山教室

関東の美術大学を卒業後、丸山さんが結婚を機に倉敷に居を移したのは20代半ば。七宝作家であった義母のアトリエで創作活動に着手。当初は七宝が中心であったが、既成の枠では物足らず、彫金にも着手。銅版も自らカットして手作りするほか、真鍮・ガラスといった様々な素材を駆使して作品に盛り込むオリジナル性の高い作風を確立した。また、銀粘土との出会いが契機でアートクレイシルバーの世界にも精通し、七宝とアートクレイシルバーによる作品群は、現在も多くのファンを魅了する。

有線七宝チョーカー。

ユニークな造詣でひときわ個性を放つチョーカー。研ぎ仕上げの有線七宝を、真鍮の覆輪で巻いて仕上げた作品で、ラバー以外はすべてオリジナル。個展などでも好評を博している。

「銀粘土は造形の自由度が高く、複雑な表面処理も簡単。イメージの幅が広がりやすく、面白い作品が作れます」という丸山さんの作品は、どれもが個性溢れる唯一無二の逸品ばかりだ。

「もともと不器用で、洗練されたデザインは苦手。逆にユニークな造形なら私の得意分野」と、ひらめきを大切にしたスタイルが持ち味で、数箇所で開く教室の受講生にも、遊びの要素を大切にと指導する。川のせせらぎや風の囁きに由来する『1/F(エフぶんのいち)』というアトリエのネーミングも、ご自身の活動を象徴するかのようだ。

「倉敷は工芸が盛んだし、美術的なセンスのある方が多い文化的な町。ジャンルを越えて刺激されることも多い」という丸山さん。今後は、さらに作品づくりに傾注し、コンテストで賞を取りたいと意欲を燃やす。自ら「出たとこ勝負」という、おおらかでエネルギッシュな人柄から生み出される、新たな作品世界が楽しみだ。

History

作品
  • 東京都出身。
  • 高校卒業後、渡米して絵画を学ぶ。
  • 武蔵野美術大学卒業後、結婚を機に倉敷へ。
  • 1989年国際七宝東京展初入選奨励賞受賞を皮切りに、
  • 2002年アートクレイシルバーコンテスト文部科学大臣奨励賞受賞、
  • 2014年第18回パールジュエリーデザインコンテスト特別賞・代表理事会長賞受賞等、
  • 多くの受賞歴を誇る。
  • 定例の個展の他、販売会等にも出品。
  • 公益社団法人日本ジュエリーデザイナー協会会員、日本七宝会議会員等歴任。

丸山昌子/自宅兼教室
倉敷市阿知2-19-29 Tel.090-7995-0811 Fax.086-422-2032

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