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みつはたの「日本焼き物名産地巡り」第2回

「波佐見焼、文化と技術が織りなす日本の誇り
~職人の技が生み出す、波佐見焼の精緻な美~ 歴史編」

写真:*波佐見町 

 

「日本焼き物名産地巡り」第2回となる今回は「波佐見焼(はさみやき)」を取り上げます。
波佐見焼は、長崎県波佐見町で生まれ、400年以上の歴史を誇る日本を代表する陶磁器の一つです。長い歴史を通じて、多くの技術革新と美しいデザインが生まれ、日本文化の一翼を担ってきました。特に波佐見焼の精緻な美は、職人たちの手仕事によって形作られ、今も世界中で愛されています。

 

 

波佐見焼の起源は、16世紀末に遡ります。波佐見焼の黎明期には陶器のみが生産されていましたが、1610~1620年代頃になると磁器の生産に成功し、波佐見町は陶磁器の生産地として名を知られるようになりました。磁器の生産には文禄・慶長の役の折に連れ帰った朝鮮人陶工たちが関わったとされ、彼らが伝えた朝鮮王朝の陶磁器技術の白磁や染付(青花)などの技法が取り入れらました。

 


写真:畑ノ原窯跡、文禄・慶長の役の折に連れ帰った朝鮮人陶工たちが築いた窯の一つ

 

江戸時代前期に入ると、波佐見焼は広く庶民の間にも普及し、日常的に使われる食器として非常に人気を集めました。特に「くらわんか碗」などの日常使いの器が広く愛され、丈夫な波佐見焼の特徴が庶民文化と融合しました。くらわんか碗は、そのシンプルでありながら美しいデザインで、江戸時代の庶民生活を彩った器として象徴的な存在となりました。

 

写真左:庶民向けの器として大量生産されたくらわんか碗(染付雪輪草花文碗)
写真右:醤油や酒を海外に輸出するために19世紀前半から波佐見で生産されたコンプラ瓶、ロシアの文豪トルストイも愛用していたとされる *波佐見町歴史文化交流館所蔵

 

 

20世紀に入ると、波佐見焼はさらに現代的なデザインや技術を取り入れ、海外市場にも進出していきました。その後も第2次世界大戦などの苦難の時代を乗り越え、高度成長時代突入とともに日用食器の需要は高まり、波佐見焼は再び飛躍的な発展をとげていくことになります。

 

写真:戦後の大ヒット商品のひとつ、染付若竹文蓋付碗 *波佐見町歴史文化交流館所蔵

 

現在の波佐見焼では、伝統的な技法を守りつつも、新しいデザインや製法を取り入れることにより、より多様な製品が生まれています。現代の職人たちは、波佐見焼の美しさと実用性を両立させながら、新たな価値を生み出し続けています。

 

写真:多様なデザインで人々の暮らしを彩る現代の波佐見焼 *波佐見町

 

 

<今回ご紹介する「波佐見焼」のおすすめ商品>

 

茶付 「木蓮」(勲山窯)
(大)直径11.5cm×高さ7cm
(小)直径11cm×高さ6.2cm
各1,400円(税別・2025年3月19日現在の価格)
電子レンジで使えます。
・2サイズあるので夫婦茶碗としてプレゼントにも。
・木蓮は金運を高める効果があるとされています。(金運up)
・粉引の優しい色合いにパッと花ひらく木蓮がとても素敵で毎日の食事タイムを彩ります。

 

 

 

ワイングラス 「桔梗唐草」(龍庵窯)
1,800円(税別・2025年3月19日現在の価格)
直径7.6㎝×高さ9.8㎝  150cc   
金を使用しているため電子レンジ不可
・三十有余年色褪せぬロングセラー商品。
・使っても飾っても美しい。
・桔梗は木偏を取ると「吉が更に」と読める事から縁起のいい花です。
・唐草は生命力の強いつるが伸びて絡みあう文様で長寿や子孫繁栄を願う思いが込められています。

 

 
内外十草 4寸皿 
1,800円(税別・2025年3月19日現在の価格)
直径13㎝の小さめ取皿。
人気のシリーズで、普段づかいにオススメの飽きのこない器です。
縁に少し立ち上がりがあるので、持ちやすくなっています。

 

 

 

白山陶器
G型しょうゆさし(大・小)
(大)160ml  2,000円(税別・2025年3月19日現在の価格)
(小) 80ml  1,800円(税別・2025年3月19日現在の価格)
1958年から生産しているロングセラー商品
1961年グッドデザイン賞受賞
握りやすく、安定のよい形で、たれにくい注ぎ口のつくりになっています。
和・洋どちらの食卓にも合います。

 

 

 

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