日々の食卓に自然と溶け込み、長く愛され続けてきた「波佐見焼」。
その魅力は、使いやすさの中に宿る、飾りすぎない美しさにあります。
今回は、文化と技術が織りなす波佐見焼の“精緻な美”を、デザインの視点から紐解いていきます。
波佐見焼の大きな特徴のひとつが、透けるように白く、清らかな白磁です。
なめらかで均一な白地は、器そのもののかたちや文様をすっきりと際立たせ、日常使いの器としての完成度を高めています。
そこに添えられるのが、「呉須(ごす)」と呼ばれる藍色の絵具で描かれた、繊細な染付です。
波佐見焼の文様には、唐草模様や網目模様など、親しみやすい意匠が多く見られます。
同じ柄をリズムよく繰り返したデザインや、余白を生かした構成は、料理を引き立てながら、食卓に自然な調和をもたらします。
主張しすぎない文様だからこそ、毎日使っても飽きがこない——
そうした点も、波佐見焼のデザインが長く支持されてきた背景のひとつといえるでしょう。
波佐見焼の歴史編でもご紹介した「くらわんか碗」に代表されるように、波佐見焼は、江戸時代から庶民の暮らしに寄り添ってきた器です。
実用性を大切にしながらも、簡素な中に美を感じさせる佇まいは、当時の人々の生活を静かに彩ってきました。
写真左:染付秋草文猪口(そめつけあきくさもんちょこ)
写真右:染付雪持笹文猪口(そめつけゆきもちざさもんちょこ)*出典:ColBase
肥前の地で生まれた有田焼が、様式美や装飾性の高さで発展してきたのに対し、波佐見焼は、より生活に近い場所で育まれてきた焼き物といえます。
華やかさよりも使いやすさ、格式よりも親しみやすさ。
その違いが、両者のデザインの個性をより際立たせています。
波佐見焼は、「特徴がないのが特徴」ともいわれるほど、時代や流行、暮らしの変化に柔軟に寄り添ってきました。
決まった様式にとらわれず、求められるかたちへと変化し続ける——
その姿勢こそが、現代の食卓でも波佐見焼が選ばれ続ける理由なのでしょう。
写真:現代の波佐見焼
日常の一皿に、さりげなく美しさを添える波佐見焼。
使う人の暮らしに寄り添いながら進化してきたそのデザインには、実用の中にこそ宿る、日本の美意識が息づいています。
口径 9.3 cm × 高さ9.6 cm
満水容量 360cc
各3,000円(税別・2026年1月16日 現在の価格)
たっぷり容量で、しっかり安定した持ち心地が自慢のマグカップ。
普段使いにピッタリで、人気の商品の1つです。
ペアで贈り物にもオススメ。
21.8 × 14.5cm
1,500円(税別・2026年1月16日 現在の価格)
多用途に使えるカジュアル・デザインの長角皿。
焼物皿としてだけでなく、ケーキ皿や三品盛などの皿としても大活躍。
磁器の滑らかな手触りが心地よく、普段使いにもオススメです。
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