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みつはたの「日本焼き物名産地巡り」第8回

波佐見焼「文化と技術が織りなす日本の誇り
 ~職人の技が生み出す、波佐見焼の精緻な美~」デザイン編

 

日々の食卓に自然と溶け込み、長く愛され続けてきた「波佐見焼」。
その魅力は、使いやすさの中に宿る、飾りすぎない美しさにあります。
今回は、文化と技術が織りなす波佐見焼の“精緻な美”を、デザインの視点から紐解いていきます。

 

波佐見焼の大きな特徴のひとつが、透けるように白く、清らかな白磁です。
なめらかで均一な白地は、器そのもののかたちや文様をすっきりと際立たせ、日常使いの器としての完成度を高めています。
そこに添えられるのが、「呉須(ごす)」と呼ばれる藍色の絵具で描かれた、繊細な染付です。

 

波佐見焼の文様には、唐草模様や網目模様など、親しみやすい意匠が多く見られます。
同じ柄をリズムよく繰り返したデザインや、余白を生かした構成は、料理を引き立てながら、食卓に自然な調和をもたらします。
主張しすぎない文様だからこそ、毎日使っても飽きがこない——
そうした点も、波佐見焼のデザインが長く支持されてきた背景のひとつといえるでしょう。

 

 

波佐見焼の歴史編でもご紹介した「くらわんか碗」に代表されるように、波佐見焼は、江戸時代から庶民の暮らしに寄り添ってきた器です。
実用性を大切にしながらも、簡素な中に美を感じさせる佇まいは、当時の人々の生活を静かに彩ってきました。

 

写真左:染付秋草文猪口(そめつけあきくさもんちょこ)
写真右:染付雪持笹文猪口(そめつけゆきもちざさもんちょこ)*出典:ColBase

 

肥前の地で生まれた有田焼が、様式美や装飾性の高さで発展してきたのに対し、波佐見焼は、より生活に近い場所で育まれてきた焼き物といえます。
華やかさよりも使いやすさ、格式よりも親しみやすさ。
その違いが、両者のデザインの個性をより際立たせています。

 

波佐見焼は、「特徴がないのが特徴」ともいわれるほど、時代や流行、暮らしの変化に柔軟に寄り添ってきました。
決まった様式にとらわれず、求められるかたちへと変化し続ける——
その姿勢こそが、現代の食卓でも波佐見焼が選ばれ続ける理由なのでしょう。

 

写真:現代の波佐見焼

 

日常の一皿に、さりげなく美しさを添える波佐見焼。
使う人の暮らしに寄り添いながら進化してきたそのデザインには、実用の中にこそ宿る、日本の美意識が息づいています。

 

今回ご紹介する「波佐見」のオススメ商品

ビッグマグ(青・赤)「ブルーフラワー」 (翔芳窯)

口径 9.3 cm × 高さ9.6 cm
満水容量 360cc
各3,000円(税別・2026年1月16日 現在の価格)

たっぷり容量で、しっかり安定した持ち心地が自慢のマグカップ。
普段使いにピッタリで、人気の商品の1つです。
ペアで贈り物にもオススメ。

 

長角皿 「点格子」 (福峰窯)

21.8 × 14.5cm
1,500円(税別・2026年1月16日 現在の価格)

多用途に使えるカジュアル・デザインの長角皿。
焼物皿としてだけでなく、ケーキ皿や三品盛などの皿としても大活躍。
磁器の滑らかな手触りが心地よく、普段使いにもオススメです。

 

 

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新年のご挨拶

食器のことなら当店へ

JR倉敷駅前の商店街にある

和洋食器の専門店「みつはた」です

 

 

 

遅くなりましたが明けましておめでとうございます
昨年中は「みつはた」へ足をお運び頂き誠にありがとうございました

まだまだ寒いですがウインドウはもう春です

今年一年皆様にとって良い年でありますようにお祈りいたします

 

 

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みつはたの「日本焼き物名産地巡り」第7回

有田焼「日本の陶磁器の先駆者 〜色絵磁器の美と世界への挑戦〜」デザイン編

江戸初期、日本で初めて磁器が焼かれたといわれる「有田焼」。
前回の〈歴史編〉では、その誕生と発展の歩みをたどりました。今回は、世界へ羽ばたいた“有田焼のデザイン”に焦点を当ててご紹介します。

 

有田焼のデザインを語るうえで欠かせないのが、透き通るように白く滑らかな“白磁”の存在です。有田の地で採れる良質な陶石が生み出す白磁は、まるで絵画のキャンバスのように、色絵の美しさを引き立てます。

 

染付(藍色)だけのシンプルな器もあれば、そこに赤・緑・金などの上絵付を施した華やかな色絵磁器もあり、どちらにも有田焼ならではの上品さと緊張感が漂います。

 

“余白を生かす美”と“装飾の華やかさ”──
この二つの対極を、絶妙なバランスで融合させたのが有田焼のデザインなのです。
時代とともに変化しながらも、有田焼には確かな「様式美」が息づいています。

 

〈柿右衛門様式〉
柔らかな白磁の上に、赤絵を中心とした色彩で花鳥や草花を描く。
余白の美を生かした構図は、静と動のバランスが絶妙です。

写真:色絵花卉文八角鉢(いろえかきもんはっかくはち)*出典:ColBase

 

〈古伊万里様式〉
藍・赤・金彩で器の全面を彩り、豪華さを際立たせた様式。
当時は海外でも高く評価され、「IMARI」の名で知られました。

写真左:色絵鶏文平鉢(いろえにわとりもんひらばち)
写真右:色絵花唐草文皿(いろえはなからくさもんさら)*出典:ColBase

 

〈鍋島様式〉
洗練された構図と上品な配色で、格式と静けさを表現。
落ち着いた品格のあるデザインは、現代でもファンが多い様式です。

写真左:色絵牡丹青海波文皿(いろえぼたんせいかいはもんさら)
写真右:色絵鳳凰文皿(いろえほうおうもんさら)*出典:ColBase

 

 

有田焼のデザインには、400年の歴史が刻まれています。
花鳥の文様には四季を愛でる心、金彩の輝きには遠い国への憧れ、そして白磁の静けさには日本人の繊細な感性。器を手に取るとき、そんな背景に思いを馳せてみると、一枚の陶磁器にも深い物語が宿っていることに気づきます。

 

伝統を大切にしながら、現代の暮らしに寄り添う有田焼。
白磁の清らかさを生かしたシンプルな器や、伝統文様をモダンにアレンジしたシリーズなど、多様なデザインが生まれています。

洋食器とも自然に調和し、どんな食卓にも馴染む——
その柔軟さこそ、有田焼の“デザインの進化”といえるでしょう。

 

400年の時を経てなお、人々の暮らしを彩り続ける有田焼。
その一枚一枚に宿るデザインの物語が、今日も私たちの食卓をやさしく照らしています。

*出典:「©佐賀県観光連盟」

 

 

今回ご紹介する「有田焼」のオススメ商品

錦茶緑金 「松葉前菜皿」(幸楽窯)

縦25 cm× 横11.7 cm× 高さ 2 cm
5,000円(税別・2025年11月25日 現在の価格)

迎春に、お祝いの席に、オススメの前菜皿です。
3品程のお料理を盛り、ワンランク上の食卓に!!
縁起のいい器になっております。

 

 

青海波 「急須」(畑萬陶苑)

口径 6.5 cm × 高さ 10.5 cm
20,000円(税別・2025年11月25日 現在の価格)

「青海波」は、穏やかな波がどこまでも続いている様子を表した模様です。
「未来永劫に」「平穏な生活が続くように」という縁起が込められています。
注ぎ口の内側は陶製の茶こしになっており、丸くて高さのある形は、デザイン性だけでなく、茶葉がよく広がるようになっています。

 

染錦山水 「八角皿」(福泉窯)

直径(辺から辺まで)28 cm× 高さ3.5 cm
20,000円(税別・2025年11月25日 現在の価格)

染付の青い絵付けの上に、赤などで上絵付けをして華やかな仕上がりになっています。
一枚の絵画のようになっているので、飾るのもオススメですが、おもてなしの器として使うのも便利な器です。

 

 

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みつはたの「日本焼き物名産地巡り」第6回

九谷焼「豪華絢爛な彩りの世界~五彩の美、九谷の個性~」歴史編

 

九谷焼の起源は、江戸時代初期の1655年、現在の石川県加賀市山中温泉九谷町にあたる江沼郡九谷村で陶石が発見されたことにさかのぼります。これを受け、加賀支藩・大聖寺藩の初代藩主であり茶人としても知られる前田利治が、家臣・後藤才次郎を有田(現在の佐賀県)に派遣し陶技を習得させ、磁器の生産が始まりました。その為、地名にちなんで「九谷焼」と呼ばれるようになりました。

 

この初期に作られた作品は「古九谷(こくたに)」と呼ばれ、力強い色使いを特徴とします。日本の色絵磁器の中でも特に芸術的価値が高く、今日でも多くの愛好家に珍重されています。しかし、九谷窯はおよそ50年後に突如として閉鎖され、その理由は現在も不明となっています。

 

写真:典型的な爛熟期の古九谷様式の「色絵花卉文九角皿 九谷(いろえかきもんきゅうかくさら くたに)」

*出典:ColBase

 

古九谷の生産中止から約100年後の江戸時代後期、九谷焼の再興が図られました。加賀藩は文人画家であり陶工でもある青木木米(もくべい)を京都から招き、金沢に春日山窯を開きました。さらに文政7年(1824年)には、大聖寺の豪商・豊田伝右衛門が、古九谷窯の隣地に磁器の窯を築きました。彼の屋号にちなみ「吉田屋窯」と呼ばれたこの窯は、青手古九谷の復活を目指し、芸術性・技術ともに高い作品を生み出しました。これに続き、小野窯や宮本屋窯なども登場し、「再興九谷」と呼ばれる時代が始まりました。

写真左:再興九谷の中でも最も名高い吉田屋窯の「色絵椿柳宿禽図八角鉢(いろえつばきやなぎしゅっきんずはっかくはち)」 写真右:同じく吉田屋窯の「色絵露草図台鉢(いろえつゆくさずだいばち)」 
*出典:ColBase

 

明治時代に入ると、九谷焼は国内市場にとどまらず、海外輸出にも力を注ぐようになります。特に、赤絵と金彩を施した精緻な装飾が特徴の「彩色金襴手(さいしょくきんらんで)」を確立した九谷庄三(くたに しょうざ)の活躍により、九谷焼は国際的な評価を高めました。1873年のウィーン万国博覧会への出品を機に、「ジャパンクタニ」の名で欧米に広まり、芸術的な日本磁器として世界に知られるようになります。

 

写真左:九谷焼赤絵の名手と言われた浅井一毫作の「色絵金襴手楼閣山水文大瓶(いろえきんらんでろうかくさんすいもんたいへい)」 写真右:近代九谷焼を牽引した竹内吟秋作の「色絵金襴手龍虎図大瓶(いろえきんらんでりゅうこずたいへい)」 
*出典:ColBase

 

写真左:九谷焼の輸出とともに九谷焼の生産も行った綿野吉二作の「色絵楼閣山水文孔雀鈕大香炉(いろえろうかくさんすいもんくじゃくつまみだいこうろ)」 写真右:同じく綿野吉二作の「色絵紫陽花図大瓶(いろえあじさいずたいへい)」 
*出典:ColBase

 

昭和後期から現代にかけては、従来の「工芸品」としての枠を超え、「美術品」としての価値が高まる時代に入りました。現在の九谷焼は、伝統的な「五彩」(緑・黄・紫・赤・紺青)を受け継ぎながら、現代的な感性やデザインと融合し、実用性と芸術性を兼ね備えた多彩な表現を展開しています。
その品質と美しさから、宮内庁の贈答品や英国チャールズ皇太子御成婚の献上品にも選ばれ、国内外の著名人にも広く愛されており、日本を代表する焼き物としての地位を確立しています。

 

今も進化を続ける九谷焼は、伝統と革新を融合させた日本の美意識を体現する焼き物として、世界中の人々を魅了し続けています。

 

今回ご紹介する「九谷焼」のオススメ商品

横座招猫 5.5号 (陶幸窯)

縦10cm×横12cm×高さ17cm
20,000円(税別・2025年9月18日 現在の価格)
 
~ 吉祥をまとう、華やぎの招き猫 ~
・招き猫 
「お金や幸福を呼び込む商売繁盛のシンボル」

・右 手 
「右手を挙げているのは金運・財運を招く」
・ネズミを捕る 
「家内安全の守り神」
・夜目がきく 
「魔除け・厄除け・災いを退ける」
・富士山 
「末広がりの八
 語呂合わせで富士は「不死」「無事」なので健康長寿・無病息災・家内安全」
・松竹梅  
松は厳しい環境でも育ち、冬になってもしっかり葉茂らせる「長寿」
竹は新芽がどんどん生えて真っすぐ伸びる「子孫繁栄」
梅は厳しい寒さに耐えてどの花よりも早く花を咲かせ春の訪れを告げる「喜び」

 

染入永楽 「組飯碗」 (上手長右衛門窯)

40,000円(税別・2025年9月18日 現在の価格)
(大)縦12.3cm×横12.3cm×高さ8cm
(小)縦10.3cm×横10.3cm×高さ7.6cm(高さはフタ込)

 

永楽「伝統画風 時代絵のひとつ」
永楽和全(19世紀に活躍した陶芸家)による京焼金襴手手法で赤で下塗りし、その上に金で彩色した豪華絢爛の中に京焼風な洗練された美しさを見せています。
特別な日の器としていかがですか?

 

マグカップ 「花タペストリー」 (銀舟窯)東 真理子 作

直径9.3㎝×(ハンドルまで)12.3㎝×高さ7.8㎝
6,000円(税別・2025年9月18日 現在の価格)

 

優しく淡い色使いで、繊細で華やかな絵柄の磁器製マグ。
中間色のキレイな手描きの絵がたまりません。
ツルンと滑らかな口触りで、飲み物の色もキレイに見えます。

 

▼「花タペストリー マグカップ」
 ECサイトに記載商品

 

[

6.5号皿 「石畳」 伊野正峰 穂光 作

直径 約20㎝
10,000円(税別・2025年9月18日 現在の価格)

 

飾っても使ってもいい、九谷らしい紋様の皿。
石畳紋は、「永遠・繁栄・発展拡大」の意味があり 縁起がよいとされています。
また、鳳凰と組み合わせて描かれ、さらに縁起のよさを強調しています。
贈り物としてもオススメです。

 

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今年もやってきました!

食器のことなら当店へ

JR倉敷駅前の商店街にある

和洋食器の専門店「みつはた」です。

 

岡山の陶芸作家 植山黄世 さんによる
「やさしい器展」

開催日: 2025年9月13日(土)〜23日(火)
13日(土)・14日(日)は作家さんが在廊予定

 

やさしい色合い、手になじむかたち…
日々の暮らしをふんわり彩る器たちに、ぜひ会いにきてください
みなさまのお越しを心よりお待ちしております

 

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