どんな親も、我が子が集団生活を送りやすい幼稚園に入園させてあげたい気持ちは一緒。
ここでは、子どもを育むためにより特化した取組みを持つ園をご紹介します。
仏教の教えに基づいた、
“慈しみの心”を育む情操教育。
環境の変わる季節。
子どもの順応力を信じてあげて。
入学や入園を間近に控えたこの時期、「うちの子は人見知りだから不安なんです」とか、「新しい環境にすぐ馴染めるでしょうか」などと相談を受けることも少なくありません。
そんな時には「大丈夫! 子どもを信じてあげて」とアドバイスをしています。子どもの順応力は大人が思っている以上に優れています。親が心配し過ぎることで、かえって子どもを不安にさせていることもあるのです。もし、子どもが不安な素振りを見せることがあれば、「大丈夫だよ。困ったら先生に聞いてみて。助けてくれるからね」と声を掛け、安心させてあげてください。また、困った時には困った、嫌な時にはイヤ、嬉しい時には嬉しいと、気持ちを言葉にして伝えられるように教えていくことも大切ですね。
二人一組になって互いにお点前。茶器の準備もすべて子どもたち
「般若心経」から始まる朝。
茶道から学ぶ和の心。
当園では、天台宗の教えに基づく”慈しみの心“を育む教育を実践しています。毎朝、正座で「般若心経」を唱えます。大人でもなかなか覚えられない「般若心経」を、子どもたちはわずか2か月で覚えてしまうことに毎年驚かされています。
ほかにも、発表会での「お釈迦様の劇」、仏教の三仏忌である「灌仏会(かんぶつえ)」や「成道会(じょうどうえ)」「涅槃会(ねはんえ)」をするなど仏教系幼稚園ならではの特色ある教育を行っています。また、週に一度「茶道の時間」を設け、正しい正座の仕方や畳の歩き方など、家庭ではなかなか教えることのできない、古来から受け継がれてきた和の精神や、美しい立ち居振る舞いを身に付けることを目的とした実践的な取組みも行っています。
(左)お釈迦様の誕生日を祝う「花祭り」。
(右)花御堂の前でお経を唱える子どもたち。「花祭り」のいち場面。