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「命」の大切さ、子どもにどう伝えていますか?〜vol.2-1 御国幼稚園・倉敷市の私立幼稚園

 

人を思いやる子に育ってほしい。自分と同じように人の命も大切にする子に…。

親ならだれもが望むことです。

今回は、御国幼稚園の園長であり、高野山倉敷別院主監、青龍山地蔵院の住職でもある

松井大圓さんに、親の思いをわが子へどう伝えるかを伺いました。

 児の誕生月に家の方をお招きしますが、そこでお話させてもらうのは「親は率先してすべての物への感謝を示して」ということです。

 私たちは生きるために、動植物などの様々な命をいただき、その犠牲の上で暮しています。太陽や水、空気などの大自然はもちろん、車や家電、子どもが楽しく遊ぶオモチャ等々…。すべてに命があります。毎日を幸せに暮らすために必要なものですね。

 ですから親御さんは、物への感謝を言葉にして、いつも子どもたちへ伝えてほしいのです。車に乗ったり、オモチャで遊んだ時には、子どもと一緒に「ありがとう」といってみてはどうでしょうか。大人なら、オモチャひとつにも、多くの人の手がかかっていることが想像できます。作ってくれた方の気持ちに感謝すれば、大切に扱おうと思います。しかし、子どもは経験が乏しいため、「大切に」という気持ちを持つことが難しいのです。

 親の、物への心からの感謝が子どもに伝われば「感謝は大切なんだ」と理解します。理解すれば、いろんな物に感謝ができるようになり、物を粗末に扱わなくなります。それは人や動物の「命」に対しても同じことなのです。

 

 うひとつ注意してほしいのは「言葉」です。親は子どもの前で、人の立場を否定する言葉を使わないよう注意して下さい。たとえ意見として正しくても、相手を否定する言葉を親から聞くと、子どもはその人を軽く見るようになります。それが勉強を教える先生だったり、躾をする親だと、教育や躾を重んじる心が子どもの中に育ちにくくなってしまうのです。  

 

 

や言葉を大切にして子どもを育てると、友だちを大切にする子に育ちます。幼児教育は現時点の教育にも必要ですが、人としての基礎部分を育て、子の未来に大きく影響することを忘れてはなりません。親はそのために率先して物への感謝を示し、言葉を大切に使うことをし続ける。これが本当の「躾」なのです。

 

この夏休みはぜひ、わが子のために取り組んでみませんか。



 

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