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『子ども同士』が育む〜優しさ・我慢・思いやり〜vol.2-2(子育て支援センター)

御国幼稚園で伺った「感謝の気持ち」や「言葉の大切さ」は、子どもたちの心の成長に伴い『優しさ・我慢・思いやり』といった、他者との関わり方(社会性)へと育まれていきます。一方で、子どもたちの心の成長過程においては、保護者のみなさんの不安や悩みは尽きません。そこで、次は「倉敷市子育て支援センター」を訪ね、センター長の坂田範子さんとベテランスタッフの河田久美子さんにお話を伺いました。

 

いやりや優しさ、我慢の心は、相手を意識することで初めて芽生え、集団の中で育ちます。こういった心の成長の度合いは、年齢によって違う上、体の成長がひとり一人違うようにスピードもそれぞれ違います。

 基本的に、一歳くらいは一人遊びが主で、同じ部屋で遊んでいても他の子を意識することはほとんどありません。

 2歳前後になるとモノの取り合いが始まります。遊びたいという気持ちからオモチャに手を伸ばしてしまうのですが、まだ人の物、自分の物という概念が育っていないのです。

 3歳ぐらいになると幼稚園や保育園で集団生活を始める子が多く、初めてお友達を意識するようになってきます。

 お母さんには、この時期から始まる集団生活がスムーズに送れるように、普段から他の子と交わらせたり、社会のルールを教えるなど、様々な経験を積ませてあげてほしいと思います。

                      

 

 社会ルールの中で大切なことは「貸して・ちょうだい・ありがとう」などを、場面場面で言えるようにしてあげることです。「ちょうだい・貸して」がいえたらオモチャを与える。与えたら「ありがとう」を教える。日常生活での反復でしっかり身につけば、集団生活はよりスムーズとなります。

 

 他の子と交わるようになるとトラブルは起きやすくなりますが「していいこと・いけないこと・嬉しいこと・辛いこと」をたくさん経験します。この実体験を繰り返しながら子どもたちは「優しさ」「思いやり」「我慢」などの心を育てます。親との二人きりの育児では経験の絶対値が少なく、育ちにくい部分ですから、普段からできるだけ他の子と交わる機会を持ちましょう。お母さんにとっては我が子の成長の度合いを実感する有意義な機会ともなります。

 

学校に上がれば勉強が始まるため、人の話を落ち着いて聞くことができ、自分の思いも発言できるようになってほしいと思います。そのためには、この夏休みは絶好のチャンス。子育て支援施設などを積極的に利用し、色んな体験をさせてあげてください。

 

 

 

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