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Special Interview 高森 由美子 さん

キャリアコンサルタントの髙森由美子さん。セミナーやカウンセリングを通して、一人ひとりが自分の人生を「自分らしく」「豊かに」生きるためのサポートを展開しています。約10年間におよぶ専業主婦生活を経て、現在のキャリアを築き、ママたちの再就職支援も手掛ける髙森さんに、お話をうかがいました。

Profile

高森 由美子 さん

Bright Mind代表
キャリアコンサルタント
岡山県出身。企業での採用~人財育成の経験と、専業主婦・子育て経験を活用し、セミナーやカウンセリングを通して個人の自己実現と企業の活性化をサポート。2018年岡山県男女共同参画推進委員、女性活躍・WLB応援アドバイザー。2児の母。

 

 

天職だった仕事を離れ子育てに専念することを決意

20代は、企業で人事や秘書業務に携わっていました。新卒・中途採用や、内定者フォロー、入社時研修など、主に人のキャリア形成に関わる仕事で、心から「天職だ」と思えるほど大好きな仕事でした。充実した毎日で、結婚して一人目の子どもを妊娠中も、産休直前まで出張もこなしていました。産休・育休明けには当然復帰する気でいましたし、周囲も戻ってくるものだと思ってくれていました。

 

実際、出産してみると長男がチョイ寝を繰り返すタイプの赤ちゃんで。まとまって寝てくれないため、産後の私の体力が思うように回復しなかったのです。また、夫の仕事は、平日は出張に出ていて週末に帰ってくるパターン。両方の実家が近いわけでもなく、子どもに何かあったとき、対応できるのは私しかいないという環境でした。それでも、何とか復職して子育てと仕事を両立できないか、ずっと悩んでいたのですが、考えに考えた結果、「この子の命を守れるのは私だけ。今しかできないこと=子育てに全力で取り組もう」と決意。二人目もなるべく早く欲しいと思っていたこともあり、一旦仕事から離れることにしました。

 

人間的に成長させてくれた専業主婦としての経験

退職してからの約10年間は、専業主婦生活。私は今でも、この専業主婦の経験が、自分の人間性を高めてくれたと感じています。あくまでも私自身に限っていえば、ですが、あのまま仕事を続けていたら、キャリアは積めても、もっと他者に厳しい人間になっていただろうと思います。子育ては、思い通りにいかないことや、予測できないことの連続です。それでも逃げることはできないので、一つひとつの出来事に向き合って、手探りしながら対応していかなければなりません。また、子育て中という共通点はあるけれど、価値観や子育てに対する考えなどが異なるお母さんとも、上手につながっていくのも大切なことです。専業主婦として、じっくり子育てや家庭生活に取り組むなかでできた、そんな経験の数々を通して、私自身のなかに、共感力や多様性への理解力、柔軟性が育まれていったように思います。私がセミナーのなかで、「専業主婦期間はブランクではなく、立派なキャリアのひとつ」とお話ししているのは、そのような自分自身の実感があるからなのです。

 

 

カラーセラピーをきっかけにキャリアを再構築

専業主婦の道を選んだことに後悔はなかったものの、「もっとできることがあったのではないか。もっとキャリアを積みたかった」。何年たっても、前職へのそんな思いが残っていたことも事実です。加えて、お勤めしていたころに仕事で身に付けたキャリアと、専業主婦として培ってきたキャリア。このふたつのキャリアをどちらも生かさないのは、もったいないと思うようにもなっていました。何かできることはないか模索する日々。そんなときに出合ったのが、カラーセラピーでした。色の魅力と不思議にすっかりハマり、色彩を活用したカウンセリングの勉強を開始。トレーナーの資格も取得し、少しずつカウンセリングの仕事をするようになりました。カラーカウンセリングを行うなかで、あるとき私の過去のキャリアをご存知の方から、セミナーのご依頼をいただく機会があったのです。そこから徐々にご縁がひろがり、現在のように講演会やセミナー講師としてのお仕事もたくさんご依頼いただくようになりました。人のキャリア形成のお手伝いという私の専門分野を、セミナーやカウンセリング、講演会などを通じて展開していく今のスタイルは、これまでに積み重ねてきた私の人生キャリアのすべてが、実を結んだものだと思っています。

 

失敗や悩みのなかからもポジティブの種を見つける

現在は子育てに専念していても、将来やりたいことがあったり、「こんなふうになりたい」と理想の姿を描いたりしている方もいらっしゃいますよね。いざ、行動に移そうとしても、何から始めていいのかわからないというご相談も多いです。そんな方によくお話しするのが、まずは現状の自分がどうなのか、知ることから始めましょうということ。そして、そこから理想の姿までのギャップを一つひとつ埋めていくなかで、どんな方法をとるのか。自分自身の意識を変えることも必要ですし、プロの力を借りるのも一つの方法ですね。理想を実現するまでには、トライ&エラーのくり返しです。失敗したり悩んだりすることもとても大切ですが、そこから何を学んだのかを明確にしていくことは、もっと大切です。失敗して落ち込んでも、そこで学びを見つけられたら、立ち直りも早いですしね。物事がうまくいかないときに、不満や後ろ向きな感情に埋没するのではなく、捉え方を変えて学びを見つける。そして次に挑戦する。その積み重ねで、だんだん道が開けてくるのではないでしょうか。


先ほどもお話ししたように、私も専業主婦時代に、焦りを感じていました。でも、会社を辞めて子育てに専念しようと決めたのは私自身。そして、専業主婦として過ごした時間は、今の私の糧になっています。現在、思うようにいかなくてモヤモヤしている方も、ぜひそのなかからポジティブの種を見つけて、次に進む原動力に変えていってくださいね。そのために、私でできることがあれば、ぜひお力になりたいと思います。

 

 

岡山初! ライフスキルセミナー開講
「ライフスキル」とは、ストレスに前向きに対処でき、自分らしく、心身ともに豊かな人生を歩むために必要な10のスキル(1993年WHO提唱)。日々のビジネスや暮らし、夫婦関係、子育てなどで直面しているさまざまな悩みや課題は、ライフスキルを身に付けることで解消・解決できます。自己肯定感を高め、自分軸で「豊かな人生キャリア」を実現したい方には、必見の「ライフスキルセミナー」。その概要を知ることができる、「概要セミナー」も随時開講しています。詳しい開講スケジュールはブログにてご確認ください。

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個別のお問い合せ:takamori@bright-mind.info

 

 

ドンブラっこ 2018年冬号(vol.12)より転載

 

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