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喜びを感じる食体験が子どもを育てる〜vol.4-2(倉敷市保健所健康づくり課)

慈愛幼稚園での生活習慣や食育の現場のお話しを伺った後は、倉敷市保健所食育推進担当の栄養士さんに地域での食育の取り組みについてお伺いしました。

 

 家族で楽しく食事をしていますか?

どもたちがきちんと栄養のあるものを食べているか、主食・主菜・副菜がバランス良く取れているかということも重要ですが、「何を」食べるかだけでなく、「いつ」「どこで」「誰と」「どのように」食事をするかが子どもの心や情緒に、影響を与えます。

 平成22年に行われた日本スポーツ振興センターのアンケート調査では、夕食をひとりで食べていると回答した人は、身体のだるさや疲れやすさを感じやすくなっており、イライラすることが多いというデータが示されました。

           

 家族やクラスメイトとの「共食」を通して、子どもたちが協調性や社会性を養えるよう、食事を楽しめる時間と場を作ってあげることが大切です。

 

できるだけ多くの楽しい食体験を

を通して親子の触れあう機会を増やすことが、幼児期の子どもたちにとって非常に大切です。たとえば親子で一緒に野菜を育てたり、お料理をするのはもちろんのこと、一緒に買い物に行ったり、配膳・片付けのお手伝いをすることも、子どもたちが楽しみながら食に触れられる身近な体験のひとつです。8月に開催された倉敷市食育イベント「こどものための食育フェア」では、食育に関するクイズ大会や、何種類もの魚に手で触れられるブースが設けられ、子どもたちが、食べ物の命の尊さや大切さについて実体験から学んでいました。

 魚を見たことも、触れたこともないと答える子どもたちも多く、いかに子どもたちに、実際に食べ物を見て、触れて学べる機会をたくさん作ってあげることが重要かがわかります。

 

子どもにあった食育を考える

養士として子育てママさんたちから受けるご相談ごとには「偏食」「少食」「食事に時間がかかる」など様々です。子どもたちがなぜ食べられないのかを想像し、見た目や味付けを変えて、食べられたら褒めてあげる、どうしてもダメなものは無理強いせずに、他の食材で補うなどの工夫が必要です。

 一日に必要なエネルギーや栄養素を3回の食事ですべてを取ろうとすると、子どもの胃は小さく、体に負担がかかります。2回のおやつも含めて5回に分けて考えることが重要です。おやつにはお菓子ではなく、果物やおにぎり、牛乳など、食事を補えるものを与えることがポイントです。

 

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 子どもは体格や発育のスピードなどもそれぞれ違います。他の子と比べ過ぎないで自分の子どもにあった育て方をすることが一番大切です。お母さん方も気持ちを楽にして必要以上に不安にならないよう心がけて下さい。もし不安なことがあればお電話での相談も受け付けていますのでお気軽にご相談下さい。

 

                     

 

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