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豊かな感性は「自然体験」から〜vol.3-2(倉敷市少年自然の家)

幼児教育での実体験の取り組みを伺った後は、倉敷市少年自然の家へ。
子どもと自然体験の関係についてお聞きしました!

倉敷市少年自然の家」は、自然との触れ合いから知的好奇心や自立性などを育む施設です。
多くの子どもたちを受け入れる中で見えてきたことを、主幹の角南方敏さんはこう語られます。

どもたちは本来、様々なことに興味を持ったり考えたり、行動することが大好きです。ただ、便利な社会になった現在は、そのきっかけやチャンスが少ないのかもしれません。小さい頃から自然と触れ合い、実体験を積んだ子どもは、感性がしっかりと育ち、色々なことに感動する「豊かな心」が育ちます。この感動の心が人間にとって重要なのです。

 じつは文部科学省のアンケート調査で、感動したり自然体験が多い子ほど、道徳観・正義感が強い、とデータで示されています。

 ネット社会の中で、正しい道徳観や正義感を、子どもの心にどう育てればよいか思案する保護者の方は少なくないと思います。一方、ご自身の経験から、実体験の大切さを漠然とながらも感じてきた方は多いのではないでしょうか。こうしたデータが示されたことで、私自身、三人の子を持つ親として、改めてその必要性を自覚させられました。

 

 身近なことから実体験を

 体験といっても、特別なことでなくても良いのです。小さな生き物に触れて命の尊さや大切さを知ったり、夕焼けを見て、美しいものを純粋に美しいと思う心を育てること。また、ナイフや包丁で果物をむいた経験が子どもの頃に多いほど、箸の使い方が上手、という調査報告も出ています。

 これらに代表されるように、小さな頃に経験した心動かされる体験や、生きるために必要な基本的な行為が、将来にわたりその子の「生きる力になる」のだと思います。

 ただ、今は便利な世の中になり、また、日常に潜む危険の回避の意味で、子どもたちは多くの規制の中で生活しています。そこで、学校教育の一環としてこうした施設が整えられてきたのです。

 

施設を気軽に利用して

 施設には、キャンプなどの野外活動の施設の他、森林などの豊かな自然が整えられ、親子でのキャンプや日帰りの自然体験なども行っています(日程等はHPをご確認下さい)。家族で自然の素晴らしさや楽しさに触れ、味わいを共有すれば、これまで以上に身近な自然と触れ合う機会が増えるのではないでしょうか。その中で、子どもたちの知的好奇心や思考力を高め、キャンプなど、何もない不便な生活を通して、生活力や自立の心を育ててあげて下さい。我が子の思いがけない一面を知るチャンスともなり、家族の絆がより一層深まると思います。また、逆に、自然体験を通して、我が子にどれくらいの実体験や生きる力が育っているかを知ることもできます。

 さあ、キャンプにはもってこいの季節。親子でチャレンジして、子どもたちの心の力を大きく育てませんか?

  

 

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