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子どものわがままは甘えのサインかも? 〜昭和保育園・倉敷市の私立保育園

日々の生活の中で、子どもの心は常に成長を続けています。

豊かな心を育むために親ができることは何か。子どもをよく見ている保育園の先生にお話をお聞きしました。

 

親の都合と子どもの気持ち、どちらを優先すべき?

子どものわがままは甘えのサインかも?
感情を落ち着かせてから接しましょう。

 

 そもそも親が子どもを叱るときは、どんなときでしょう。子どもがわがままを言うとき? 言うことを聞いてくれないとき? そのほかにもいろんな場面が思い当たることでしょう。しかし、よく考えてみると、親の都合で子どもを叱っていませんか? 「早く帰って夕食を作らないと」「今のうちにこれを片付けておきたい」などの都合があるように、子どもにも「甘えたい」「認めてほしい」といった都合があるのです。

 

 保育園へのお迎えの際、仕事で疲れて早く家に帰りたいときに、「だっこ!」「靴を履かせて」と子どもに言われて、イラッとくるお母さんの気持ちはとてもよくわかります。でも、子どもはお母さんと一日中離れて寂しかったので、いつも以上に甘えたくなるのです。そんなときは抱っこをしたり、靴の脱ぎ履きを手伝ったりしてあげてください。どうしても子どもの要求に応えられないときは、「ごめんね、今は〇〇だから無理なの。でも、それが終わったら一緒にしようね」と理由を伝え、その後で約束を守ってあげましょう。そうすれば、子どもは安心して待つことができるようになります。

 

 まずは感情的にならないよう、気持ちを落ち着かせてから接するように心がけたいものですね。そして、当たり前のことでも、子どもが自分でできたときには褒め、協力してくれたときには「ありがとう」と声をかけてあげましょう。子どもはお母さんの笑顔が大好きです。

 

 

 

 

保育園での取り組み

 乳幼児期は、人としての基礎をつくる大事な時期。一日の大半を保育園で過ごす子どもにとって、精神的な安らぎが一番です。3歳未満の園児に対しては、家庭でお母さんが世話をするのと同じように、毎日決まった保育者が関わりを持ちます。園児一人ひとりとの結びつきを深めることで、安心感のある園生活を過ごすことができます。また、食事や昼寝の時間は個人の生活リズムを大切にし、規則正しい生活ができるように配慮しています。3歳以上の園児は異年齢混合のクラスで過ごします。3~5歳の子どもたちが同じクラスで一緒に生活(活動)することで、遊び方や生活の方法、力加減やルール、習慣などが自然と学べ、他者への優しさやいたわり、助け合いの気持ちを育みます。

 

 また、子どもには欠かせない「遊び」も大切に考えています。好奇心や探求心、思考力、集中力、仲間意識など、自然の中での遊び、体験や模倣から生まれるごっこ遊びから学ぶことはたくさんあります。だれと、いつ、どこで、何を使って、どれだけ遊ぶかを決めることで、主体的に遊ぶことができます。子どもは自ら伸びていこうとする無限の可能性をもっています。一人ひとりが自分で考え、判断し、行動に移せる、そんな大人になってほしいと願っています。

 

 

 

ドンブラっこ2017年秋号 より転載

 

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