数日前、倉敷市の白楽町ににくまき番長なる肉巻きおにぎりのお店がオープンした。肉巻きおにぎりとはご飯を豚肉で巻いてつくる新感覚のおにぎりだ。お肉にはご飯によくあう甘ダレがしっかりとしみわたっており、どこから食べてもちゃんとお肉とご飯が一緒に食べれるようになっている。また、お肉の脂がご飯にしっとりとからまり、ご飯だけでもぺろりとたいらげてしまいそうな勢いになる。お店の立地も倉敷商業高校に近く、車など交通量の多い通り沿い。テレビなどでも美味しいと放送されている事もあって、これから倉敷に知れ渡っていくだろう。また、愛知県では世界初の生ドーナツのお店ができた。これはスポンジ生地にムースや果物をのせて食べるとろとろのドーナツで今では2時間待ちの大行列になっている。愛知では時を同じくしてクリスピー・クリーム・ドーナツも東海初上陸。どちらも名古屋駅にできたとあって今愛知ではドーナツが激戦である。

▼ Love Sweets ANTIQUE
http://www.heart-bread.com/lsa.html

▼ Krispy Kreme Doughnus
http://krispykreme.jp/index.html

また、倉敷市の田ノ上にはふーちゃん餃子なる餃子のお店がオープンする。持帰り専門のお店のようだ。倉敷にはすでに倉敷ぎょうざという餃子がある。倉敷ぎょうざは防腐剤をつかわず、しかも冷凍ではなく生にこだわったぎょうざである。ニンニクは気にしない程度で、野菜の味などが楽しめる味わいになっている。だからといってはなんだが、ふーちゃん餃子にはニンニクがたっぷりとはいった味付けにしてもらうとぎょうざも選択肢が広がって楽しみだ。味噌とか練りこんだぎょうざでもかまわない。味噌だけじゃなく、シソやニラ、倉敷ならレンコンやタケノコなどのぎょうざがあるとまた一段と人気になるだろう。といろいろ話してたらよだれがでてきたので、そろそろ話を本題に戻そう。

▼ 倉敷ぎょうざ
http://www.donbla.co.jp/kurashiki-gyoza

倉敷に「A」という和食屋がある。名前をだしてもいいのだろうが、ある意味私のとっておきなのであえて店の名前は伏せておく。でも間違いなくこのお店は倉敷に存在する。ここのお店はとりあえず凄い。なにが凄いって料理が凄くおいしいのだ。八寸にしろ刺身にしろ椀物、煮物、出てくる料理が凄くおいしいのだ。普通ならどこかに既製品のようなある意味「手抜き」のような食材があってもいいのだが、ここのお店にはまずそういう料理がない。ひとつの料理にかなりの手間隙がかかっているのだ。手間隙とは1つの料理にどれだけこだわってつくるかという本当の職人の想いを感じることができる部分だと思っているので、このようなお店に出会うととても感動する。ここはオーナーがひとりで厨房に立ち料理を仕込みから調理、仕上げまですべてひとりで行っているのだが、食事中はオーナーが厨房から出てくることはまずない。挨拶をしても会釈はするが、そのあとは料理とずっと真っ向勝負をする。ひとり料理に付きっ切りになるのだ。そんな厨房からでてくる料理はその真剣さがひしひしと伝わってくる。

八寸には旬の食材が綺麗にちらばっており、いつ行ってもそのときの季節を感じさせる食材がひしめきあっている。次にでてくる椀物もタイミングよく出てくる。煮物、鍋物、焼き物、蒸し物などなど、とにかくだされる料理はぺろりとたいらげてしまう。私が食べた中でイチバンだったものは、レンコン饅頭だ。レンコンをすりつぶし、魚介や野菜とあわせて丸くあわせたものに、とろとろのあんがかかっているのだがこれが格別にうまい。おかわりできるならするとこだ。料理は季節によって内容を変えるという手法なので、その日にいかないと何が食べれるかわからないということだ。またお肉も格別に美味しい。その時は、国内産の牛肉（どこのか忘れてしまった・・・）をすき焼きのようにしていただいたが、これまたなんともいえない脂とやわらかさだ。ほっぺが落ちるとはこういうときにつかうんだといつも思ったときにはもう口の中にお肉はない・・・。料理が一通りでたところで、オーナーが挨拶にやってきてくれ、献立の話やいつものくだらない話を一通りすると、また厨房へと立ち去って明日の準備に取り掛かるという。ここは夜の営業だけではなく、昼営業も行っている。昼はなんと予約制だという。ここまで読んだ方ならきっと「この店どうせ高いんだろ。」と思うだろうが、高いお店だったらわざわざ原稿は書かない。聞くのも野暮というものである。と、ここまで何の文句もつけていなかったが、このお店にはひとつだけ残念なことがある。倉敷駅から少し遠いのだ。ここのお店の最寄り駅は倉敷駅ではないのだ。倉敷駅からだと車で20分はかかるだろうという距離だ。倉敷のようで倉敷ではないところといってもいいトコロにある。

ここまで読んで「まさか、あそこじゃ・・・。」と思い浮かんだ方は、ぜひ来店して食事することをおすすめしたい。さぁあなたは名店「A」を見つけ出せるかな？

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