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実体験が育む「生きる力!」〜vol.3-1 同心幼稚園・倉敷市の私立幼稚園


2学期を迎えた子どもたちは、春・夏と季節を過ごし、様々な経験を重ねながら心と体を大きく成長させてきました。 実体験は子どもの成長にとって、大切なこと。今回は、体験学習を保育の柱に取り入れて実践している同心幼稚園へ伺い、小野園長と4人の先生方にお話を伺いました。

  

成長の刺激はお兄ちゃん・ お姉ちゃんとの触れ合い

 の活動は、毎年研究テーマを決めて取り組みますが、今年のテーマは「コミュニケーション力のアップ」です。その一環として、週に一度、学年の枠を外してみんなで遊ぶ時間を設けています。その中で、最初、年長児の言葉を理解できなかった3歳児が、繰り返し話しかけられたり聞くことで言葉を理解し、語彙を増やします。4歳児も、5歳児の話を聞き「思いはこういって伝えればいいんだ」と学びます。異年齢児との触れ合いが、もっと話したい、との刺激になるのだと思います。

 コミュニケーションがとれるようになると心はさらに成長します。4・5歳児は3歳児と一緒に遊んであげたり、手助けをしたり、発見したことを教えてあげたりと、小さい子への思いやりが育ちます。また、4歳児は5歳児の行動もよく観察していて、同じことをしようとします。それがチャレンジの心へと育ちます。

 園では一日の終わりに、発表の時間を設けていて、3歳児は3歳児なりに発表します。とくにお兄ちゃんやお姉ちゃんに遊んでもらった日は楽しいらしく、一所懸命発表しようとします。それぞれの年齢で、心に芽生えた積極性を大切にして、大きく伸ばすことが重要なのです。

                   

園外保育で「生きる力」を

に一度、園外保育も実施しています。牧場で牛を見たり、タケノコ掘り、わらび取りなど、園を飛び出して様々な活動に園児は取り組みます。今年の地引網でエイが揚がったときはみんな大興奮で、一日中その話題でもちきりでした。牛を見たときは「牛の顔はかたい。いっぱいうんちをした」と様々な発見を話してくれました。

 こうした、心を動かされた体験は物事への深い興味となり、そこから楽しみや喜びを見つけ、やがて「生きる力」につながるのだと考えます。その意味で、実体験は絵本や図鑑だけでは得られない、子どもにとって大切な成長の「きっかけ」なのです。


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   家庭でもできるだけ自然に触れる機会を増やしてあげて下さい。虫取りなら、公園より野原の方が様々な生き物に触れられ、子どもはより多くの発見をします。川や海なら、水辺の生き物について学んだり、水の危険を察知する力が育ちます。また、交通機関や公共施設は公共マナーを学ぶ良いチャンス。ただ、人が多い場所は危険もあるので、目を離さない注意が必要です。  経験は子どもたちを驚くほど成長させます。変化が見えたら、そばでしっかりと喜んであげて下さいね。子どもたちの知りたいという欲求がさらに高まり、次の経験へと繋がっていきます。



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